当会における、展示出展活動以外の活動について、写真と共に紹介します。

合宿・撮影旅行

合宿・撮影旅行は、会員が有志で行う旅行です。年2回の合宿と、少人数で突発的に行われる撮影旅行があります。
  • 旅行合宿・撮影旅行・八王子合宿
  • 第2回 東京フリー切符で行くサイコロ終端駅の旅

     合宿・撮影旅行は基本的に自由参加であり、特に合宿のように行事化されていない小規模な 撮影旅行などは、会員専用SNSで参加者を募って決行されるのが一般的です。また、合宿であ っても現地での行動は基本的に自由であり、参加者それぞれの目的に配慮しています。
     ただし、親睦を深める目的で、年1回開催される「八王子合宿」は、全員の参加をお願いし ています。八王子合宿では、セミナーハウスで宴会を行います。

    写真は、2017年1月に行われた、「第2回 東京フリー切符で行くサイコロ終端駅の旅」のスタート前。
    地下鉄やJR線など50駅が書かれたカード群から6枚引き、サイコロで行先を決定して回った駅数を競う。


レイアウト設計

レイアウト設計は、Nゲージ・プラレールの円滑な配置配線作業を行うために、予め図面を起こす作業です。
  • Nゲージレイアウト設計
  • Nゲージレイアウト設計

     Nゲージのレイアウト設計では、再現する駅や区間を最初に決めた上で、Jw_cadと呼ばれる フリーのCADソフトウェアを用いた配線作業を行います。実際に使用する机や、土台の板など も別レイヤに配置し、机の上の状態を0.5mm程のオーダーでコンピュータ上に想定します。
     レールの数や実際に車両が走行可能な線形には制約があるため、無駄や無理のない高レベル の最適解が要求されます。しかし、展示ごとにレイアウトが変化するような当会の出展様式で あっても、この作業によって、極めて円滑なイベント設営作業が可能となっています。

    この設計は、北原東口様「Jw_cadを使って線路配線図を描こう」http://jw-cad.fukurail.gozaru.jp/ で 公開されているライブラリを使用しています。

  • プラレールレイアウト設計
  • プラレールレイアウト設計

     プラレールのレイアウト設計は、Nゲージと同様に、再現する駅や区間を考えたのち、3次元 モデリングソフトウェアのSketchUpを用いて行います。実際に使用する机も予めモデリング しておき、レールが正しく繋がるか、などの検証を3DCGの机の上で行います。
     使用するレールの数はNゲージに比べて少ないですが、保有数や製品の種類も少ないため、 Nゲージに匹敵するレベルの最適解が要求されます。しかし、仮組時の試行錯誤の結果を写真 に収めて当日の資料としていた従来の方式に比べ、作業効率は飛躍的に向上しています。

    この設計は、mas様「SketchUpでプラレール」http://mas.txt-nifty.com/3d/ で公開されているパーツを使用しています。


車両工作

車両工作は、市販品の模型に加工を行ったり、キットを組み立てたり、紙などで自作する作業です。
  • 工作会・競作会
  • 工作会・競作会

     当会では、工作熱心なモデラーが集い、鉄道模型の製作や加工を行う工作会を、資材が豊富 な部室で不定期で開催しています。
     工作の内容は個人によって様々で、キットの組み立て、ディティールアップに向けた加工、 電子工作など多岐にわたります。また、製品の値段がNゲージに比べて高価なHOゲージでは、 会員自ら紙で車体を製作する「フルスクラッチ」もしばしば見られ、題材を統一した「競作」 が行われることもあります。




システム設計

システム設計は、各種作業の効率化や、より高度な展示企画を実現するために行う、企画から施工までの一連の作業です。
  • 出改札管理システム「STMACS」(Shibatetsu Total Management And Control System)
  • STMACS(Shibatetsu Total Management And Control System)

     整理券番号とお客様とをICカードの情報によって結び付けて管理することにより、これまで 会員が手作業で行っていた複雑な出改札処理を自動化する統合システムです。
     サーバを含む最低2台のコンピュータで、発券・登録・番号呼出し・照合・入場登録までの のすべてを担うほか、自動案内放送やTwitterへの整理券呼出し状況報告にも対応しています。 また、完全無人での発券・改札にも対応できるアルゴリズムを搭載しています。

    設計者:西口 航平(工学部電子工学科)
    急ピッチで進めてきましたが、安定稼働に向けた努力を引き続き行っていきます。

  • 整理券番号表示システム
  • 整理券番号表示システム

     ソケット通信によって出札サーバと改札端末とを接続し、改札側のカウンタ操作で整理券の 呼出し番号を出札側のスクリーン画面に同期するソフトウェアです。
     お客様に鉄道模型の運転を楽しんでいただける「体験運転」の整理券番号ご案内用として、 時間制整理が廃止された2013年度から使用されてきましたが、2017年度からは新たに導入さ れるSTMACS(Shibatetsu Total Management And Control System)に替わる予定です。

    設計者:(掲載確認中)

  • プラレール自動運転システム
  • プラレール自動運転システム

     市販のAVRマイコン「Arduino」を用いた自動進路制御により、プラレールでダイヤ運転を 実現するシステムです。2016年度から導入しています。
     Arduinoに予め書き込んでおいたプログラムによって、所定のダイヤ情報またはキー操作が トリガとなり、ストップレールや分岐器をサーボモータで動作させます。現在は、2面4線の 優等列車退避駅でダイヤ運転が可能となっています。

    設計者:木佐貫 亮一(工学部土木工学科)
    将来的には、車両単独の制御も併せて、運転士と指令員による高度な運転を実現したいです。

  • 体験運転入換制御器
  • 体験運転入換制御器

     分岐器や電源供給区分を一括に制御し、鉄道模型車両の円滑な入換をサポートするシステム です。専用コネクタ配線により、容易な設営が可能である点が特徴です。
     お客様に鉄道模型の運転を楽しんでいただける「体験運転」では、車両の故障などを防ぐた めに、1時間に1回程度車両の交換を行いますが、車両交換中はご案内が止まってしまいます。 この時間をできる限り短くするために、このような専用の連動装置を導入しています。

    設計者:清水 大祐(システム理工学部環境システム学科)

  • DCC自動運転システム
  • DCC自動運転システム

     同一線路上で複数の列車を独立で制御することができるDCC(Digital Command Control) 技術に対して、LocoToolsやJMRI(Java Model Railroad Interface)のソフトウェアを利用 することで、DCCの制御をコンピュータ上で実現し、それを応用したものです。
     ハードウェアとソフトウェアを並行して開発し、閉塞制御や地上子制御も行えるようになっ たことで、配線・ダイヤ・車両の各情報を元にした自動運転を実現しています。

    設計者:(掲載確認中)